rakra114号のチョコレート特集の取材で、衝撃的な出合いがありました。
それは、「水チョコ」!
見た目は、チョコレート生地に生クリームを加えてつくる「生チョコ」なのですが、これは生クリームの代わりに「水」を加えたものです。
出合った場所は、青森・弘前の「浪漫須貯古齢糖」。
カカオ豆の仕入れ・焙煎からチョコレートになるまでの作業を一貫して行う「ビーントゥバー」のチョコレート専門店です。
撮影:川代大輔
同店の水チョコは「テロワールカカオ」という商品で、白神山地の天然水を使っています。
オーナーショコラティエの須藤銀雅さんによれば、チョコレートの原料であるカカオマスを水で溶くと香りが立ちやすくなり、さまざまな産地のカカオ豆が持つ特徴的な香りや味を、より楽しむことができるそう。
しかも白神山地の天然水は超軟水なので、カカオマスとなじみやすく、出来上がったチョコレートも口当たりが滑らかに仕上がるというのです。
須藤さんは、産地や焙煎具合によるカカオ豆の風味の違いを実感してもらえるよう、コロンビア産、マダガスカル産、ペルー・クスコ産のカカオ豆をそれぞれ単一で使った、3種類の「テロワールカカオ」を用意。
弘前大学との共同研究でそれぞれの香気成分を分析し、その「チャート表」も添えています。
「香りを可視化する」という発想がすごい!
撮影:川代大輔
同店にはほかにも、看板商品のタブレットチョコレート10数種をはじめバラエティに富んだチョコレートやスイーツが並んでいて、本当に目移りするほど。
イートインスペースで食べられるカフェメニューも気になりました〜(気軽に行ける弘前市民の皆さんがうらやましい…)。
撮影:川代大輔
ぜひ本誌でお店の詳細をチェックし、出かけてみてください!
編集部:赤坂環