エピスリーシトロン

岩手県盛岡市

朝食として楽しめるイングリッシュスコーンも

 うららかな春、紅茶と一緒に楽しめる焼き菓子がほしい──。そんな希望を叶えてくれたのはrakra 商店ではおなじみ、盛岡市の「エピスリーシトロン」だ。「オーダーをいただいてから、どんなメンバーにしようかなとずっと考えていたんですよ」と店主の小野寺摂子さん。焼き菓子の一つひとつを「メンバー」と呼ぶ点から、菓子への愛情と思い入れが伝わってくる。
 今回の焼き菓子セットの内容は5種類で、どれも春の軽やかなイメージを意識しながら、紅茶の繊細な香りや味わいと互いに引き立て合う、シンプルな味わいに仕上げたという。なかでもひときわ存在感を放つのは、ミニサイズの山型の菓子「ドライフルーツのクグロフ」だ。ふんわり軽い食感の生地の中には、盛岡産アプリコットをはじめ、プルーン、ラムレーズン、オレンジピール、クランベリー、クルミがぎっしり。3〜4人で分けられる手頃なサイズも嬉しい。また、「ざくざくショートブレッド」は、一般的なものとは異なるルックスと食感。「全粒粉を使った生地を、大きく一枚のままで焼いてから切り分けたものです。名前の通りザクザクした食感も楽しんでほしいですね」と摂子さんは勧める。そのほか、朝食としても楽しめる「イングリッシュスコーン」や、「いちごのジャムクッキー」「花と鳥のプレーンクッキー」と、バラエティに富んだ顔ぶれだ。
 紅茶と楽しむ優雅な時間を、自分に、大切な人に、贈りたい。

  • 時間帯を選ばず手軽につまめる点が、焼き菓子の魅力。
  • 「日本人はいろいろなお茶を楽しむので、紅茶以外のお茶にも合う焼き菓子を意識して作りました」と摂子さん。
  • シンプルな風味の焼き菓子は朝食にもぴったり。スコーンはレンジで10 〜 20 秒ほど温めるとバターの風味がアップし、焼きたてのふんわりした食感が楽しめる。
  • 「ドライフルーツのクグロフ」はストレートティーと相性が良い。多彩なドライフルーツの華やかな香りが、口の中に広がる。

エピスリーシトロン

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イギリス時間紅茶時間

秋田県大館市

ふだんの暮らしにひとときのイギリス気分を

 優雅な「おうち時間」を彩ってくれるのが美味しい紅茶。日本紅茶協会「おいしい紅茶の店」認定店で、秋田県大館市にある紅茶専門店&紅茶スクール「イギリス時間紅茶時間」のオーナー斉藤由美さんに、2種類のオリジナルブレンド紅茶を作ってもらった。
 ひとつは、「朝に飲む紅茶」をイメージした「イギリス 朝の香り」。コクのあるアッサムを中心に、香味豊かな紅茶をブレンドしている。「紅茶の本場であるイギリスでは、朝の紅茶はミルクティーが主流です。ミルクティーの場合は、紅茶のコクをしっかり出すため蒸らし時間は約5分と長めに。加える牛乳は冷たいままで大丈夫です」と斉藤さん。ストレートティーとして楽しむなら蒸らし時間は3分。飲みやすく和食にも合うという。
 もうひとつはアフタヌーンティーにぴったりの「イギリス午後の香り」。アールグレイの香りを柔らかくまとったブレンドでベルガモットの香りが爽やかだ。
 「午後は、軽やかで豊かな香味の紅茶がお勧めです。こちらも濃さを調節しながらストレートティーでもミルクティーでも楽しめます。チョコレートにも合いますよ」。
 食事や菓子と合わせながら心地よく楽しめるブレンドティーにしたかった、という斉藤さん。一日の雑事を忘れ幸せを感じる、そんな紅茶時間を過ごせそうだ。

  • 牛乳を温めるとタンパク質特有の臭いが生じてしまうが、冷たい牛乳を使えば気にならず、まろやかなミルクティーに仕上がるという。
  • 斉藤さんが「柔らかな春の空気」をイメージして試作を重ねた「イギリス 午後の香り」。柑橘系のベルガモットが爽やかに香るブレンドだ。
  • 大館市のティールームで味わえるアフタヌーンティー( 限定日のみ、要予約)。
  • 「イギリスと東北の自然豊かな“ 優しい静けさ” には共通する空気感を覚えます」と話す斉藤さん。

イギリス時間紅茶時間

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インテリアのコーナーマットとしてお気に入りをディスプレイしたり、籠の上にのせても素敵。

ゆめみるこぎん館

青森県弘前市

 「北東北のアフタヌーンティーをイメージした商品を集めるなら、青森の伝統工芸品『こぎん刺し』のティーマットを作りませんか?」。そう提案してくれたのは、焼き菓子を作ってくれた「エピスリーシトロン」の小野寺摂子さん。秋田の紅茶、岩手の焼き菓子、青森のティーマットで、「北東北のティーセット」が揃うことになった。
 ティーマットの製作をお願いしたのは、青森県弘前市のこぎん刺し展示室「ゆめみるこぎん館」の代表・石田舞子さん。昔ながらのこぎん刺しは藍染の生地のイメージが強いが、今回は生成りのこぎん刺し専用麻布「こぎんドゥエル」(津軽工房社)を使い、ナチュラルな仕上りだ。「糸も生成りを選んで、伝統模様の『べこ刺し』をアレンジして施しました。華やかに、気持ちが上向くようにと『花』をイメージしているんですよ」と石田さん。伸びやかで大胆な模様に、小野寺さんは驚きつつ「洋風にも見えて素敵」と喜ぶ。いつものティータイムが特別なものになるに違いない。

津軽こぎん刺しの歴史や特徴を紹介する資料、古作こぎんなどを展示する「ゆめみるこぎん館」代表の石田舞子さん。

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